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ビー服や、おくるみを準備し、主人と二人で病院に行きました。そして、児相の先生方やカウンセラーの先生、母親と、その親戚の方々と、話し合いをした後、病院の先生や看護婦さん達に見送られて、病院を後にしました。何だか、自分が出産して退院した遠い昔しを、チョッピリ思い出してしまいました。
病院から赤ちゃんを預かって、自宅に戻り家族皆んなで赤ちゃんをかわるがわる抱っこしたり、記念写真を写したりと、大歓迎でした。私達には、二人の子供が居りますが成人も過ぎ、それぞれ社会人になっていただけに、突然の赤ちゃんの仲間入りは、長男が誕生した時と同様の感激でした。
早速私達は、ベビー服、哺乳ビン・ミルク・布団・ベット等々、最近に無い、育児用品の楽しいお買物でした。今迄の生活から一変し活気溢れた、赤ちゃん中心の楽しい毎日でした。が、実は、一ヶ月後には、私自身が入院手術の予定が入って居たのです。
とっても不安で、仲々手術の決断が出来なくていたのですがこの赤ちゃんの為にも、早く治そうと、勇気と共に、前向きに病気と戦える強さが湧いてきたのでした。

 

 

 

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